ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 (Jurassic World: Dominion,2022,米)

5/05/23

本と映画

まさにブロックバスター映画だなぁというのが「ジュラシック・ワールド」シリーズの印象で、これは決まって清く正しくハッピーエンドになるディズニー系映画と同じく、自分から積極的に心が寄せられていくことのあまりない種類の映画です。 

でも、本作はジュラシック・パークのアラン・グラント、エリー・サトラー役を演じたサム・ニールとローラ・ダーンが同役で出演しており、その点に注目していました。なお、見始めて知りましたがくせものマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)も孫について語る(!)などマイルドになって主要キャストとして登場しています。

「ジュラシック・パーク」に始まるこのフランチャイズの中でどの作品が好きかと問われるなら、駄作との意見も散見される「ジュラシック・パーク3」を挙げてしまいます。そして、その理由はこのグランド博士とエリーのその後と絆が描かれるから(そして、切ない)。

ジュラシックシリーズは基本は恐竜恐怖映画なのですが、一作目はグランド博士とエリーの微妙な距離感で描かれる人間ドラマに共感ができたから感情移入もできてよかったし、「3」はその後のストーリーが切なく、でも期待通りに描かれたからスバラシかったと。

さて、「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」ですが、グラントら三博士とパークシリーズの主要登場人物たちの2つのストーリーが流れ、そこにこれまで以上にたくさんのよく動く恐竜たちが絡むという大忙しの映画でした。件のグランド博士とエリー、ムリにくっつけなくてもいいですよ、というのも感想です。

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