Beats Studio Budsレビュー(購入1ヶ月のレビュー:使い勝手編)

9/07/21

Beats Studio Buds ガジェット

ゴリミーの「高い期待を持ってBeats Studio Budsを購入したが、全体的に期待外れだった。AirPods Proの代わりとして購入することはおすすめできない」というレビューを見て、使用開始1ヶ月目のレビューを書くことにしました。

記事はAirpod Proとの比較を主軸に書かれたもので、Beats Studio Budsには辛口ではありますが、現在ワイヤレスイヤホン市場で人気のこのBeats Studio Budsの弱点を的確に分析した内容かと思いました。

こちらの記事での指摘に自分の使用感を重ねBeats Studio Budsを再レビューをしたいと思います。

ノイズキャンセリングや外音取り込みモードはあまり使わない

ゴリミーのレビューにあるように、使ってみるとノイズキャンセリングや外音取り込みモードは非力な印象です。ただし、これは比較の問題であって、効果がまったく期待できないわけではありません。

事実、今日、オフィスでノイズキャンセリング機能で音楽を聴いていたら外線電話が鳴っているのにまったく気が付かずにいるという失態をしてしまいました。気が付いた時には切れていたみたいに……

ノイズキャンセリングの効果は室内とノイズの多い野外では印象が違うように感じました。室内ではかなり十分にノイズキャンセリングができるので、オフィスや図書館で集中したいときなどには良さそうです。逆に電車内などの移動時は効果を実感できないように感じます。

しかし、この機能の効果程度に関係なく外出時は基本使わないかと思います。というのは、これらの機能への切り替えを面倒なのです。


音量画面で機能切り替えはできるが、画面呼び出しが面倒……

音声モードの切り替えはiPhone上かBeats Studio Buds本体で可能です。しかし、iPhoneの音量画面を呼び出して機能切り替えをするのはひと手間です。Beats Studio Buds本体をタップして切り替えられますが、いま自分の Beats Studio Buds がどのモードなのかが使いながらではよくわかリません。ノイズキャンセリング機能が有効かと思ったら、オフだったり、あるいは外音取り込みモードかと思ったらこれまたオフだったり。この点はゴリミーの記事でも指摘されていることです。

これはノイズキャンセリング機能にしても、外音取り込みモードにしても微妙な効き具合のため、静かな室内ならいざ知らず、歩きながらなど外では本体タップでの切り替えでの設定状態を認識しづらいためです。

結果、本体タップでの機能切り替えは両耳ともSiri起動に割り当て、ノイズキャンセリング機能等の切り替えには用いていません。必然、画面呼び出ししか切り替え方法がなく、面倒になっています。


なお、iPhoneのショートカットを設定することでノイズコントロールのモードの変更をSiriを使ってすることができます。移動中も使いたい場合はこれが一番便利です。

切り替え面倒なので外音取込みモードを使わない!本体長押しは両耳ともSiri固定運用に。

低音重視の音作りは映画やradikoのような音声混じりのコンテンツに最適

音については不満がないです。とはいえ、これには有線に比べて圧縮されたデータを再生する無線なので期待値が低いという、割り切りも働いてはいます。

しかし、これまで使ったBluetoothヘッドフォンの中では頭ひとつ抜きん出た音のクオリティに感じます。変にくぐもった感じはなく、明瞭です。

特にradikoを聴いていると、聞き取りやすく、ナビゲーターの声が耳元で囁くように聞こえ心地よい時もあるほどです。おそらく、低音重視の音作りによって音声コンテンツが聞きやすいのではと思っています。そして映画視聴もいい感じ。Audibleのような朗読サービスを試してみようかとも考えているところです。

音質の評価

ゴリゴリの音質重視でなければ満足のいくクオリティ。ラジオやポッドキャスト視聴にはいい。

片耳使用で自動でモノラルに。ながら視聴に便利

購入前に情報がなかったため、すぐに試したのが片耳のみの使用での挙動。YouTubeで「ステレオテスト」と検索すると左右別々に音源再生を繰り返す映像コンテンツを見つけられますが、そちらを使い試しました。

まずは左右それぞれがそれぞれのトラックを再生していることを確認。続いて片方のイヤフォンをケースにしまうと、耳に装着したままのイヤフォンで左右両チャンネルのトラックが聞こえるようになる、つまり、片耳使用時は自動でモノラルになります。


細かいことを書くと、片耳のイヤフォンをケースにしまうと、一旦再生が止まります。ケースにイヤフォンが入ったことがトリガーになり再生停止となります。iPhone側で再生ボタンをタップするか、耳に装着したままのBeats Studio Budsをタップして再生を再開します。ここの部分が耳への装着を本体で感知させているAirPodsと挙動が違うかもしれません。片耳に本体が残っているかに関わらずケースにいずれかの本体が仕舞われると再生を停止する仕様のようです。

いずれにしても片耳で使うと自動的にモノラル再生になり、片耳でのコンテンツ視聴が可能になっています。周囲が気になるとき、人から話しかけられることがある場合など、片方の耳にイヤフォンを付けずに済ますことができます。外音取込みと異なり、外界とコンテンツ視聴をシームレスに両立できるので便利です。

片耳使用時の使い勝手

片耳視聴のクオリティ高い。radikoなどのながら視聴にいい。

iPhoneでのSiri利用はストレスなく便利

今回、Beats Studio Budsを購入対象にした一番のポイントはiPhoneとの連携が保たれていることです。これについては不満はありません。 Beats Studio Buds 側面のボタンを押しての挙動がシンプルで絶妙にチューニングされていて本体操作でのストレスは軽減されています。

Bluetoothイヤホン、ヘッドフォンでの操作ストレスは、ボタンクリック、ボタン長押し、ボタン複数押し等、操作次第でさまざまなことができるように工夫されていますが、Beats Studio Buds では本体ボタンのクリックは短く(まさにクリック)、ボタンを押し込んだままにするとすぐに長押しと認識され誤動作がありません。(ダブルクリックでの曲送り等は若干慣れが必要かもです。)


音量調整などはBeats Studio Buds本体ではできませんが、Siriへのアクセスが確実にできるので、Siriに曲送りや音量調整(「音量を〇%にして」と)頼むことで対応しています。複雑で微妙なボタン操作よりも確実にできるのでよいかと思います。唯一残念なのがradikoの操作にSiriが対応していないことでしょうか。

また、売りのひとつである音声でのSiri起動も部屋などであればストレスなく動作しています。移動時など、外では認識がいまいちな感じがありますが、逆に街中で「Hey,Siri」は気恥ずかしくボタン操作になるので許容範囲です。

Siriの使い勝手

本体のタッチ操作がシンプルなので、Siri使用時の誤作動なしで快適

ワイヤレス充電、ノイズキャンセリング不使用なのでこの価格、この機能は満足度高い

一か月使い続けての結論は「満足」です。利用開始時、耳への収まりに違和感を感じましたが、これは慣れで気にならなくなりました。逆にフィット感が高く、音源への没入感は高く、音楽を聴くのが楽しみになったほどです。

引き続き、 Beats Studio Buds で愉しみたいと思います。

Beats Studio Buds のバージョン 1A161

QooQ