死のもっとも忌むべき点は、相手と二度と話ができなくなってしまうことだ(アーサー・クラーク、フレデリック・ポール共著、小野田和子訳 最終定理)

5/09/22

本と映画

死のもっとも忌むべき点は、相手と二度と話ができなくなってしまうことだ。ランジェットのもとには、父にいうべきだったのにいえずに終わってしまったことどもの長いリストが残された。(アーサー・クラーク、フレデリック・ポール共著、小野田和子訳 最終定理)

読みながら劉 慈欣の「三体」を思い起こしました。 いずれも日常と宇宙のつながりが紡ぐ物語で、人類が危機を迎え、克服する話です。

本書はクラークの遺作で、クラーク90歳、ひきとって書きあげたフレデリック・ポールは88歳だったそうです。

前半部の描きこみに比べ、後半からスピードが上がっていくというか、急展開だったり、細部を意図的か飛ばす部分に難を感じる部分もあるかもですが、小野田和子さんの訳がよいのか、文体はリズムがあり読みやすかったです。

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